前巻までは、主人公の開くんが、ジャンという新人デザイナーのファッションショーを手伝い、それが奇跡的な出会いやタイミングで面白いように成功していく、前向きな痛快さがあった。今回は、その後の服を売っていく大変さ、更なるトラブル、開くんの辛い過去、開くんが支援しているジャンの不審な厚かましさ等が多く表されている巻で、前巻までのように痛快とはいかず、少し読むにハラハラする、今までよりは読むのに辛い巻かと思う。しかし壮大なドラマの途中には、必ずこうした主人公の不遇と言えるべき、困難が現れるものかもしれない。物語の続きが楽しみである。また今回も、知らなかった新たなファッション業界のお金の仕組みがよくわかり、参考になった。〈サイズ違いの服を作るのに、1サイズ25,000円の型紙デザイン代が発生する。→20型の服でL寸S寸を作ると100万円かかる。／ファッションショー(普通1000万円くらいかかる)をして、服の受注会を行い(展示会、服の制作そのものにも何百万もかかる)、服を納品してからでないとお金が入らないので、先行投資できるお金を用意できる人しかデザイナーを続けられないことが多い等〉〉そして、この漫画の忘れてはならない特徴は、ネーム(登場人物のセリフ部分)のセンスの良さ、テンポの良さ、面白さである。会話の面白さが特筆すべき良い点であり、このためにどんどん惹きつけられる。絵は、どちらかというと余白の多い、あっさりした都会的な絵柄であるが、デッサンがしっかりしていて見やすく、結局独特な絵柄は魅力となっていると思う。師匠の「東村アキコ先生」の著作に、「海月姫(くらげひめ)」というファッション業界を舞台とした名作があるが、アシスタントをされていた時期と「海月姫」の制作時期が重なっていたのではないかと考える。その時の知識が、本作品に生かされているのではないだろうか。それほど、ファッション業界への取材がしっかりされた著作だと感じる。

2023/06/09

笑顔になれます軽い気持ちで見てすっきりとしてください＾＾

2023/06/08

審査員のお姉様方と同年代で、90年代〜00年代にはミラノコレクションも仕事で見に行ったことのあるおばさんです。ティムとハイジで、プロジェクトランウェイを思い出させるが、全く別物。プロジェクトランウェイは、廃材から作ろう！とかお題があって、クリエイティブだった。今回は既存のデザイナーがアマゾンで販売するものを作るというビジネスになってる。実際に買える試みは面白いと思うけど、80年代のアニエスにAPC、90年代〜00年代のマックイーン（惜しい人を亡くした）やアントワープデザイナー衆を見てきてしまうと、やっぱりファッションてもう出尽くしちゃっているのかなと思ってしまう。（余談だが、15年前から有名雑誌編集者のありがたいお話を、会社から聞いてこいと言われて参加していたが「今年流行る！」が「そりゃ黒も赤もアースカラーもパステルも流行るって言ったら何かしら引っかかるぜ、その話いる？講習代勿体無いー」と思ってた。）なので、番組で作られる服に対しては面白みが全くないが、同年代お姉様方の評価は同感なので片手間に見る番組かな。

2023/06/06

福良さんは、並の男性ではとても選ぶ勇気の出ないタイプだと思います。と同時に、彼女を選んだ男は、「この子を選んで正解だった。幸せだ。」と50年先も感じると思います。彼女がなりふり構わないパフォーマンスをする方なので、「人としての本質が魅力的」かどうかよりも、単純な嗜好でパートナーを選別するタイプの男性を避けることができており、彼女にとって結果的にはよかったのでは、と思います。「女性としてというよりも、お母さんのように思えてしまった」と小柳津さんはコメントされています。ですが、「人として魅力的」かどうかをきちんと見る力のある男性は、彼女がいかに優れているオンナかをきちんと見抜くことができるでしょう。この番組の登場人物は全員、自分のために行動しています。福良さんは、どうだったかな？と思って一話から見返すと、とても面白いです。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー追記9話　残った女性のバチェラー実家訪問を見ましたが、お母様に話しかけている小口さんに対して、視線を伏せたお母様。税理士を目指していると聞いた途端に、表情が一変しましたね。関心の高い分野のようで、以降は喜んでお話をされていました。とても品と教養がおありのご夫婦なのだろうと拝見していましたが、初対面の相手の前でも、とてもご自身に正直なお母様のようですね。小口さん、とても緊張されたことでしょう。本当の「品がある」とは、一体、何でしょうか。緊張しているであろう初対面の人間に対して、目を見てしっかりと話を聞くこと。自分ではない人間に対して、等しく敬意を持って振舞うこと。これができずに洗練された知的な人間でいることは、可能なのでしょうか。

2023/06/03

大事なのは似合うかよりも、どうなりたいか。自分を服で表現することで実際になりたい自分に近づくというのが納得感もあり、素敵なメソッドでまさに目から鱗でした。

2023/05/30

服にジャンルがあることをわかりやすく説明してくれていてとても参考になりました！ただ自分の服を見返してみてピーコートは？ダウンベストは？など自分の知識ではジャンルがわからないものが沢山あり...是非、ジャンル別にたくさんの種類を載せた続編を期待しています（今回の可愛いイラストと共に）！！！

2023/05/30

第3巻に入り物語世界がさらに息苦しくなってきた。若いにいちゃんの胡散臭さは相変わらずだが、旦那のヤバさが描きこまれてきた。そこで作者を投影した様なかみさんも負けず劣らずヤバい。やはり人間は／夫婦はそうでなければいけない。おもわず「れもん、うむもん！」や「タクマとハナコ」を読み返したくなった。　ところでかみさんの師匠筋の漫画家が高齢に描かれていたが、この部分を読んだ東村アキコ氏は的確かつ鋭いコメントを突っ込んでくださるのではないかと思い浮かべてしまった。

2023/05/29

「生きる武器」になる言葉や、考え方がたくさんあって、自分はどのように生きるべきかを深く考えさせられる本でした。とくに、これは今後の人生の役に立つ！と思えたのが、「いつも仕事を減らしてもらう同僚にモヤモヤ」という会社員のお悩みへの回答。同僚は「こんなにたくさんの仕事は無理です！」と上司に相談し減らしてもらってるのに、なぜか土日返上してガッツでやっちゃう私、なんでいつもこうなっちゃうの？…という働く人なら誰しも一度は抱えたことのある悩みだと思うんですが、そこで押井さんが回答した『3：4：3の原則』というのが、まさにその通り！というか、膝をぽーんと打ちたくなる名回答でした。押井さんが悩みに効く映画として挙げていた『アウトレイジ』の解釈も面白かった。「真実を口にすれば世界の半分を怒らせる　でも、人生の役に立つことは本当のことだけ」と押井さんがよくおっしゃっているとおり、相談者への回答は厳しめで、相談した方も痛いところをつかれて「ドキッ」となっているかもしれないのですが、どれも物事の本質をとらえていて、すぐに使えるような実践的な回答多数。押井さんの慧眼に感服しました。

2023/05/27

とても分かりやすい内容だと思います。もう少し事例を付け加えたらもっと良くなると思います。

2023/05/24

ハードルが高くてやってみようとも思ったことないのですが、サーフィンによって得られる幸福感が凄すぎて、羨ましい気持ちになりました。自然に触れられたり、仲間と楽しめるスポーツというところも魅力的で興味が湧きました ! !

2023/05/20